初めまして、数野元志と申します。
標高1000メートルの北軽井沢の少し北に工房を構えています。
ここは、目前には荘厳な浅間山が聳え、北に目を転じれば草津白根山をはじめとする三山(逢ノ峰・本白根山)が連なる山あいが見えます。
冬はマイナス15度を超えることもある厳しさですが、夏は8月でも20度程度と過ごしやすい高原。澄んだ空気、広やかな高原、なだらかな浅間山の稜線、ゆったりとした雰囲気、鋭い光線の太陽、きりりと身の引き締まる冷たい風。
そのような自然に育まれながら木軸の万年筆をはじめ、木軸の筆記具をひとつひとつ生み出しています。
木工作家として、木を扱って20数年。
長年培った木工技術を生かして、心地よく使える、こだわりの木の筆記具を皆様の身近に置いて頂きたいと思いながら制作しております。
StyloArtとは、「スティロアート」と読みます。stylo=stylograph 鉄筆の万年筆を意味しています。道具として心地よく使っていただけるようペン先にもこだわっています。
ひとつひとつが私の大事な作品です。
下記のようなことを考えながら作っています。
共感頂ける点があるならば、嬉しく思います。
使い込めば込む程、少しずつ艶を重ね、深い味わいを見せてくれます。経る年月と共に魅力が増す筆記具、手にする度に小さな喜びを感じられるような作品を、提供したいと思っています。
無駄を排した、シンプルなデザイン。
木目や、色合いの美しさ。
木そのものが持つ、味わいを生かしています。
木のあたたかい雰囲気の中に、モダンな味付けのスパイスを入れています。
飽きが来ず、長く使っていただけるものを提供します。
長年家具職人として研鑽を積んできました。
確かな技術を反映し、お使い頂く方々に満足頂けるよう丁寧に作っています。
すべすべした感じ。
少しあたたかい感じ。
手に感じる適度な重み。
手を触れたときの気持ちにちょっと心を傾けてみてください。
様々な感覚と共に、ほっとするような安心感を感じませんか?
まだまだ、日々精進中。
皆様のお声を聞きながら、努力して参ります。
今後とも宜しくお願い致します。 数野 元志
1956 年 東京府中生まれ。
2002年 標高1000mにある北軽井沢に「家具工房 Kazuno」を開設。
その後、手作り万年筆の修行と研究を重ね、
2009年「スティロアート軽井沢」をスタートし、天然木を使った万年筆や木軸の筆記具を制作。
装飾のないオリジナル万年筆「アサマ」「タウト」「B.O」
2015年 5月 木軸のクリップ付き「クモバ」をリリース
2017年 5月 首軸を軸と同じ木で制作し、日本製漆を十数回施した「シラネ ウッド」の販売開始
2018年 1月より 万年筆「B.O」は「アガツマ10」万年筆「B.OL」は「アガツマ15」に変更に
なります。
*ペン先調整の研究を重ねた結果、現在、万年筆のペン先は国産のものを使用しています。
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*ペン先:Pi(パイロット) 10号、15号
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スティロアート軽井沢 オリジナル万年筆
万年筆アサマ ASAMA
名前の由来
工房から仰ぎ見る浅間山にちなんでオリジナル万年筆第1号「アサマ」と命名。
特徴
キャップは後ろに付けずに使うタイプ
軸はスーッとしていて背筋がピンと伸びたような感じです。
キャップの長さと軸の長さのバランスを試行錯誤のうえ下記のサイズに落ち着きました。
基本サイズ
全長:約147mm
キャップの長さ:約60mm
胴軸の長さ:約137mm (ペン先を含む)
胴軸径:15mm
ペン先:日本製Pi 10号、15号対応 万年筆の風貌からすると大きめのペン先が似合います。
アサマモデルの蒔絵、若座塗、色漆など漆工の方々とのコラボレーション。
万年筆タウト Taut
名前の由来
ドイツの建築家ブルーノタウト(Bruno Taut)から
ブルーノ タウト(Bruno Taut)は1880年ドイツに生まれた建築家です。
政治的理由によりナチス政権に迫害され1935年に日本に亡命二年三か月にわたり高崎に滞在し群馬県工業試験所高崎分場に着任しました。その間、竹、和紙、漆などの日本の伝統的素材をいかしたモダンな作品を発表しています。日本文化を深く愛し桂離宮や伊勢神宮の美しさを世界に発信しました。
タウトが滞在した少林山達磨寺には「 Ich liebe die Japanische kultur.(我日本文化を愛す)」 の石碑が残されています。
偉大なタウトの名を冠することは甚だ恐れ多いことですがタウトの名を汚さぬような素晴らしい万年筆を作っていくという決意を込めてあえて命名した次第です。
特徴
キャップは後ろに付けても付けなくても使用できるタイプ
後ろを軽くしたい場合はキャップを付けない方が書き安い場合があります。
軸はアサマよりほんの少しふっくらするように削りました。
尻軸を削ったレギュラータイプと少し細くしたストレートタイプがあります。
尻軸を削って角をだす、これは木工家ならではのこだわりです。
季節によって、尻軸のサイズが変わります。木は「材」になっても呼吸しています。
木の呼吸に合わせてお使いください。
基本サイズ
全長:約137mm
キャップの長さ:約60mm
胴軸の長さ:約127mm (ペン先を含む)
胴軸径:約15mm
ペン先:日本製Pi 10号、15号対応 万年筆の風貌からすると大きめのペン先が似合います。
万年筆アガツマ AGATSUMA (万年筆B.O)
1900年代初期の万年筆をイメージし、キャップと胴軸が同じ太さになるように仕上げました。
名前は吾妻郡と吾妻川よりB.Oをアガツマと名前を変更。
特徴
筆記時にキャップを胴軸に付けて使用できます。キャップを同軸に付けた時キャップと軸が同じ太さになるように尻軸を削っています。タウト同様尻軸を削って角をだす、こだわりぬいた万年筆です。
木は呼吸をしています。季節により、尻軸のサイズが変化します。無理に差し込まないようお願い致します。
軸と首軸を一体化するために、ネジをきり、オリジナル首軸を使用。
基本サイズ
全長:約137mm
キャップの長さ:約62mm
胴軸の長さ:約127mm (ペン先を含む)
胴軸径:約15mm
*胴軸とキャップの径を同じにするため胴軸は15.5 mmより細くすることはできません。
ペン先:Pi 10号または15号
万年筆シラネ SHIRANE
工房の北に見える白根山より命名。
ゆったりとした姿は四季折々の美しい姿を見せてくれます。
芽吹きの春は淡い緑、深緑の夏、赤や黄色に変化した秋、雪をかぶって白くなった白根山。
特徴
軸と首軸を一体化するために、ネジをきり、オリジナル首軸を使用。
オリジナル首軸を付け、キャップと軸が重なる部分はスムーズにしました。
木曽の漆工家、根岸修氏とのコラボレーションした「シラネ漆」と
数野自ら日本製拭き漆を十数回施した「シラネ拭き漆」、そして木軸の「シラネ」があります。
基本サイズ
全長: 約137mm
キャップの長さ: 約62mm
胴軸の長さ:約127mm (ペン先を含む)
最大軸径:約15mm
重さ: 約22g
ペン先:Pi10号または15号
万年筆ピコリ Piccoli
特徴
タウトをショートにしたモデルです。
筆記時はキャップをつけると丁度良い長さになります。
基本サイズ
全長:約135mm
キャップの長さ:約62mm
胴軸の長さ:約121mm (ペン先を含む)
胴軸径:約14mm
ペン先:日本製 Pi 10、エリート、エラボー(ご相談ください。)
万年筆 ハルナ HARUNA
名前の由来
今は制作中止になった「ボールペンハルナ」をご存知の方もいらっしゃるかと思います。ハルナは榛名山のハルナです。そのハルナが万年筆になって登場です。
特徴
少しスリムな万年筆。
◎キャップと軸に段差はなくストレート。
◎オリジナルネジ使用で杢目が合わせやすい。
◎キャプは尻軸に付けても付けなくても使用できるサイズ。
◎18Kのペン先が細いので書いている時、手元がよく見えます。
◎ペン先の長さが15mm ~ 19mm の間で調整できます。
万年筆クモバ KUMOBA 木のクリップ付き
(現在研究中)
軽井沢にある雲場池より命名。
静かなたたずまいの中に四季折々、色を変える雲場池はいつ見ても美しい。心休まる空間を味わえる場所です。
特徴
キャップトップと尻軸を削り、丸みのある軸に仕上げました。
木のクリップ付きです。このクリップは手で削って形を整えていきますので、万年筆軸を作る以上に手間がかかります。
クリップ制作
基本サイズ
全長:約145mm
キャップの長さ:約65mm
胴軸の長さ:約80mm (ペン先ユニットを除く)
胴軸径:約14mm
ペン先:Pi15号 (またはPi10号)
雲場池
詳細はオリジナル万年筆で
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*モデルを選び、軸の素材を選び、字幅が選べる万年筆はスティロアートならではです。
*すべて手作りですのでサイズは微妙に違いがあります。予めご了承ください。
*サイズ変更はご相談ください。
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*ペン先:Pi(パイロット)
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